75%以上が「昨年より生活費が苦しい」と感じる時代
昨年からほぼ毎月、この話題がニュースで出てきますが、最近何もかもが値上がりしています。
BRITA Japanが実施した物価高騰の家計への影響や節約意識に関する調査によると、「昨年の春より生活が苦しくなっている」と回答した割合は75.1%、「節約に疲れている」と感じている割合は77%にのぼることがわかりました。
電気代、ガス代、食料品、日用品…毎月の家計簿をつけるたびに、ため息が出る方も多いでしょう。
もうお米の問題だけではありません。
特に30代、40代、50代と働き盛りでも、教育費や住宅ローン、自分たちの将来の備えも同時に考えなければいけない世代です。
「余裕がない」「でも子どもや家族には我慢させたくない」――そんな板挟みの気持ちに共感する人も多いはずです。
かしこく選ぶ
現状を考えると、近い将来もこのまま厳しい状況が続くことが安易に想像できます。だからこそ、何を買い、何を買わないかを選ぶ視点がとても大切になります。
かといって、毎日の生活があるので、何も買わないわけにはいきません。そこで、ゲーム感覚でうまく買うもの、買わなくていいものを選択し、楽しく上手にケチになってオトクに生活していきませんか?
一石二鳥のおトクな倹約術
たとえば、家族で住んでいる場合は、多少意見を優遇しても大丈夫な家族メンバーの月間を決めるとか、母は6月なら父は7月とか、息子は8月といった具合に。交代にすればうまく順番に交代にすることで不満をおさえることも可能であり、かつ買いたいもの買うべきものをそれぞれが事前にリスト化しておくと、ある程度それぞれの個々のメンバーが、予算に合わせて考えるということもできます。
親がすべてを決定することも教育としては大事な時もありますが、個々で考える癖を習慣づけるということも、大人になる過程で重要なステップです。お父さん、お母さんにすべての判断を一択でさせたりするとその荷が重いと感じる方も多いと耳にします。
そこを変えるのです。そうすることで家族の中で会話も生まれますし、新たなアイデアが生まれるかもしれません。
買いたいものリストには、必ず3つに分けて考えるようにすればいいのです。
MUST BUY(絶対に買う必要があるもの)と
NICE to BUY (あったら便利=絶対ではないから、今すぐ買わなくても大丈夫)
WANT to BUY (欲しい=必要とは違うので、ここは余裕資金があれば)
この区別がつけることが、買い物の優先順位がそれぞれができるとベストですね。
この区別をつける方法は、独身でお住まいの方でも、ご夫婦の方でも、ご家族でも全く変わりません。
1)必ずMUST BUYが月間生活必須品としていくらぐらい、どれくらいあるのか把握をすることが大事です。それを踏まえて、例えば食料品が毎月5万円、または3万円といったぐらいに把握していれば、ほかの買い物の計算、どれくらいの余裕があるのかなどもわかってきますよね。
- 食料品
- 生活日用品
- 健康医療費
- 税、社会保障費
- 通信費
- 衣服・美容
- 趣味・娯楽
- その他
といった具合にある程度分けてこのMUST BUYの予算を立てておくと便利ですよね。
私はMoney Forwardのアプリを利用して、換算していますが、アプリ自体も経費が掛かることもあるので、それもイヤだという場合は、無償のアプリ(あればぜひ知りたい!)やエクセルで家計簿をつけるのも方法としてはあります。
2)Nice to Buy や Want to Buy はゆとり資金で
絶対に必要というわけではないものを買いたい場合は、あくまでこの必需品の予算を分けておいて残りの資金でということになるでしょうから、その優先順位を間違わないようにしましょう。
たとえばボーナス時期まで買うのを待つとか、買うタイミングを計画するのもいいかもしれません。
ちょっとしたことではありますが、こうすることで余裕資金事態にゆとりが出ますし、心にもゆとりが生まれます。
「ケチ」という言葉にはネガティブな響きがあるかもしれません。
でも、賢くケチることは未来の自分と家族を守る立派な選択です。
「たかが100円」の積み重ねが未来を変える
「どうせ100円」「たった100円」と軽く考えがちな金額。私もまだこの感覚が少し残っています。でも、家計が苦しいと感じている6割の人に限らず、この100円が月に何度も重なると意外な負担になりえます。
たとえば、毎日の飲み物代を比べてみましょう。
- Star Bucks Coffee:1杯300円以上 *700円などすることも⇒喫茶店価格ですね
-
コンビニコーヒー:1杯約150円
-
家で淹れるドリップコーヒー:1杯50円
1日1杯なら差は100円。スタバだとそれ以上にもなりますよね。
「たかが100‐200円」と思いますよね。
でもこれが1ヶ月続くと、3,000円。
1年で36,000円。
10年なら36万円です。
この数字を見て、どう感じるでしょうか?
「いつの間にか消えてしまうお金」を、「これからの安心のために積み立てるお金」に変えるのは、ほんの小さな習慣の差なのです。
ケチ=みっともない?その誤解を手放す
「ケチは人として器が小さい」「みっともない」「貧乏くさい」。
こんなイメージが日本には根強く残っているといいます。
でも本当にそうでしょうか?
欧米では「Frugality(倹約)」はむしろ尊敬される生き方です。
「必要のないものには1円も払わず、本当に価値のあるものにしっかり投資する」。
そんな合理性を「ケチ」と一言で片付けるのはもったいないことです。
人に見栄を張るために散財し、後から不安になるよりも、心から必要なものにお金を使い、他はきちんと倹約するほうがずっと誇らしい生き方だと思います。
倹約で賢く生きる人が実感している4つのメリット
では、かしこく倹約することでどんなメリットがあるのでしょうか?
① 心に余裕ができる
支出をコントロールできると「お金がないかも」という不安が減ります。
毎月の固定費が少ないと、突発的な出費にも焦らず対応できます。
② 自分の価値基準が明確になる
「本当に欲しいもの」を選ぶ力が磨かれます。
他人の目や流行に流されず、自分の心に沿った買い物ができるようになります。
③ 後悔のない消費が増える
衝動買いや無駄遣いが減ると、買ったものを心から大切にできます。
「やっぱりいらなかったな…」という後悔が減るのも大きな安心です。
④ 将来の選択肢が増える
月に1万円でも支出を抑えられれば、1年で12万円、10年で120万円が貯まります。
教育資金、老後資金、趣味や旅行…そのお金が未来の自由を広げてくれます。
ケチの落とし穴「ただ我慢するだけ」にならないために
とはいえ、ケチにもデメリットがあります。
「何でも安く済ませることが正義」だと思い込みすぎると、必要な投資や心の栄養まで切り詰めてしまい、疲弊することがあります。
たとえば、健康診断を「お金がかかるから」と受けずに病気を見逃す。
付き合いを避けて孤立する。
本当は必要なメンテナンスを先送りにして、かえって高額な修理費がかかる…。
「ケチるべきところ」と「お金をかけるべきところ」を見極めることが、かしこいケチのコツです。
一人ぼっちで生きているわけではないので、周りに仲間もいらっしゃるかと思います。家族や友人たちとの食事って、目に見えないエネルギーを分かち合う貴重な時間。こういう時間はケチったりしたくないと思うので、見極めて、無理しすぎない程度にしましょうね。(こういうときもマイペース!大事です)
たかが100円を制する「オトクな生活術」
ここからは、今日から実践できる「ちょっとトクする賢いケチ術」を紹介します。
◇ コンビニよりスーパーを活用
同じ商品でもスーパーは10~30%安いことが多いです。
飲み物やお菓子など「ついで買い」しやすいものこそ要注意。
お仕事帰りのスーパーは、さらにお弁当やお惣菜などが、20%OFFー50%OFFなんてまさにお得なものがたくさんあります。都心なら、イオングループの系列のスーパー、まいばすけっとが値引きをほとんどしないコンビニのように、どんどん増えていて、存在が大きく、強くなってきているというようなニュースもあるほど。確かに高級スーパーなどで販売しているお惣菜、蕎麦や、冷やし中華は全く同じものでも¥100くらい違っている価格もあります。 ぜひ一度、夜間のスーパーマーケットは足を運んでみてください。
安くなっているからと言って、ただし、食べすぎには要注意ですよぉー♪(自分自身に言っておきます)
◇ ポイント還元率を味方にする
クレジットカードやQR決済のポイントを有効活用。
ただし「ポイントを貯めるための不要な買い物」は本末転倒です。私はまだまだこのあたりが下手なのですが、ぜひ研究して極めていければと思います。
◇ サブスクの見直し
1つ1つは数百円でも、まとめると意外な出費になります。
月に一度は「これ、本当に必要?」と棚卸ししてみてください。これ、私にとってはイタイツッコまれポイントなんです。サブスクの行ってない、使ってない経費ってホントにもったいないけど、大きな出費です。以前の、あの頃の出費代金取り戻したいです(切実)
◇ 割高パックをやめる
「大容量のほうがお得」も、本当に使い切れるかが鍵。
食品ロスはそのままお金のロスです。
大きなスーパーマーケットって、家族が多いとそりゃぁ便利だけど、ひとり暮らしならちょっと非効率ですよね。よほど大きな冷蔵庫があって、分けて保管したりオーガナイズできている人でないと、気が付けば食べる前に腐ってたり、、、コスパを考えてみると、意外とトクする手法はお徳用サイズが常に正解ではないときがあります。
◇ 家計簿アプリで見える化
「何にいくら使っているか」を把握するだけで、自然に支出が減る人が多いです。
*個人的には私は家計簿アプリがないともう大変な状態になっていますし、それぞれにどれだけ使っているのかなど把握するのにとても助かっています。
◇ 使う・使わないの「基準」をつくる
「週に1回は好きなカフェに行く」「コンビニは週2回まで」など、自分ルールを決めると罪悪感が減ります。
私がよくやっているのは、「外食は月に何回まで」とか「旅行は年〇〇回」です。
これやっておくと、経費の歯止めはかかりますし、管理ができている状態が続いています。
贅沢は我慢しなくていい
誤解しないでください。
ケチは贅沢を我慢する生き方ではありません。
むしろ、「ここぞ」というときに胸を張って贅沢するために、普段は余計な支出を抑える。
それが「かしこいケチ」です。「ザ・倹約家」です。
たとえば、毎日の無意識の100円を抑えれば、年末に家族で美味しいものを食べる費用が捻出できます。
1年間「贅沢ゼロ」で過ごすよりも、ずっと満たされるでしょう。
ケチは「未来の安心を育てる習慣」
たかが100円。
でも、その積み重ねが心の余裕をつくります。
あなたが「賢くケチる習慣」を1年続けたら、将来の選択肢は大きく広がるでしょう。
お金の不安を少しでも減らしたいなら、最初の一歩は「小さなケチから」です。
1回の買い物を見直す。
1つの習慣をやめる。
たったそれだけで、未来の安心貯金がはじまります。
まとめ:自分の未来を守る、ちいさな勇気
私たちは、どんどん変わる社会を生きています。
6割の人が「生活が苦しい」と感じている今、小さな意識の差が大きな安心を生みます。
ケチは貧しさの証ではありません。
むしろ「自分と家族の未来を守る小さな勇気」です。
「たかが100円、されど100円」。
その意識が、きっとあなたの人生に、ささやかな安心とオトクな喜びをもたらしてくれるはずです。
楽しく賢く倹約家として、オトクなアイテムやサービスに触れ合ってくださいね。
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