海外送金の新たな選択

トクする話

海外送金ー多額の手数料から解放される時代

これまで海外へ外貨を送金したり、受け取ったりしたことってありますか? 

  • 海外旅行中、現地でちょっとした現金のご入用に
  • 家族の留学資金で、授業料や生活費を現地の銀行へ送金するとき
  • 海外のオンラインショップで買い物をするとき、手数料控えて、買い物ができるワザ

今回は外貨でも実際に使うときの、オトクな話。もういろんなことがグローバル化されて便利になってるから驚くつもりはなかったけど、今回このブログを始めて外為のことを勉強しなおしている中で、一番驚いたのはコレです。

PayPayの場合

これまで、海外に送金するときって、日本から銀行の選択肢しか(!)なかったと思うのです。近しいサービスはあったかもしれないけど、代替的になかったでしょう?今となっては、PAYPAYで海外にいる人に送るってことはできたとしても1回につき30万円まで、または1か月間の送金限度は50万円まで。PAYPAYの場合、お金をおろせたとしてもあくまで日本円からどうやって海外でおろすのって話です。

PayPayのサイトを見ると:(2025年7月現在の話です*)

PayPay銀行では、海外への直接送金はできません。しかし、PayPay銀行の外貨普通預金口座をお持ちの場合、日本国内の金融機関からの米ドル送金は受け取ることが可能です。また、PayPay銀行と提携している海外送金サービス「PayForex」を利用することで、海外送金が可能です。

PayPay海外送金 メリット

スマホアプリから簡単に送金できる

PayPayアプリ内で本人確認を完了すれば、送金先情報の登録も手軽。銀行に行く必要がない。

手数料が比較的安い

都市銀行などの国際送金に比べて手数料が抑えられている。

(例)10万円送金で手数料1,000円台のケースも(送金先により異なる)。

着金が早い

提携先(Western Unionなど)経由でリアルタイイム送金も可能。受取は現地の提携店・銀行口座・モバイルウォレットなど柔軟。

対応国が広がってきている

特にフィリピン、ベトナム、インドネシア、中国などアジア圏の主要国に強い。

銀行口座不要で現金受取可能な場合も

受取人が銀行口座を持っていなくても、現地の提携窓口で現金を受け取れる。

送金の進捗をアプリで追える

着金状況をリアルタイムで確認でき、トラブルを減らせる。

 

PayPayの海外送金 デメリット・注意点

送金額の上限がある

初期の送金限度額は比較的低め(1回あたり50万円程度、年間送金総額に上限あり)。大口送金には不向き。

為替レートに上乗せあり

手数料は安いが、為替レートに若干の上乗せがあるため、Wiseと比べると合計コストはやや高めになることがある。

対応国はまだ限定的

アフリカや南米など一部地域には対応していない。

受取側の手続きが必要

現地で本人確認やモバイルウォレットのアクティベートが必要な場合がある。

PayPayの海外送金、実際の利用者は?

実際のところ、PayPayの海外送金利用者は増えているようです。↓PayPay自体が2018年からのスタートですが、やはりオンライン関連はホントにアノ時を境にいろんなことが変わりました、こちらでもいえます。

  • コロナ禍以降、急速に増加傾向

    在日外国人(特に技能実習生、留学生)が多いフィリピン、ベトナム向け送金が拡大。
  • PayPayユーザー基盤が大きいため、「スマホ一つで送金できる利便性」が受け入れられている。

  • 家族への生活費送金、仕送りが中心用途。

PayPayの公式発表では、以前提携していた米国企業のWestern Unionのネットワークを活かし、利用者は年々増加中。特に2023年頃から、利用可能国が拡大したことも追い風になっていました。ただこの米国のWestern Unionが日本で様々なサービスを終了していることにより、現在はよりPayPayに一極集中だったのかもしれません。

*Western Unionってアメリカでは、150年以上の実績がある、世界最大手の国際送金事業者です。全世界200以上の国・地域の、50万ヵ所を超える取扱店で、国際送金サービスを提供しています。いわゆるハードルの低いクレジット企業なのですが、日本ではあんまり思ってたほど利益は無かったのでしょうね。

では、今回のお題、海外送金の新選択肢は、PayPayだけかと問われると、「NO!」です。

WISE- 海外でも利用者増加の選択肢

PayPayもいいけど、もう一つ、まだ日本ではご存じない方も多い、海外で大人気の外貨を取り扱う、外貨のサービスがあります。こちらは銀行ではないのですが、海外送金や外貨利用を安く便利にできるサービスがありますのでご紹介します。

Wise(ワイズ)です。

聞いたことない企業で、銀行でもないってなると、「ホントに大丈夫なの???」って思いますよねー。

早速調べてみました。

設立は英国で、2024年にWise Payments Limitedという企業名で創業しました。

現在、ロンドン証券取引所にて上場しています。イギリスの金融行動監視機構(FCA)から電子マネー機関(EMI)として認可されていまして、日本では関東財務局に認可されたきちんとした資金移動業者です。

日本円10,000円を米国ドルに換算した際、

レートの違いや手数料の差が見事に違いますね↓

  Wise

Wise
PayPal

PayPal
Rakuten 楽天銀行

Rakuten
SMBC

SMBC

受取額

(手数料後の合計額)

65.59 USD 61.84 USD 55.62 USD 43.88 USD

上乗せコスト

0 JPY 410 JPY 66 JPY 54 JPY

為替レート

(1 USDJPY)
147.340 153.644 148.318 148.135

送金手数料

336 JPY 499 JPY 1,750 JPY 3,500 JPY

送金コストの合計

336 JPY 909 JPY 1,816 JPY 3,554 JPY

この表みてるだけで、銀行めっちゃ手数料かかってるって気づきますよね。

もちろんお仕事だから、理解できるんですけど、でも、でも、ユーザーとしてはオトクに海外送金できるとめっちゃうれしい。

ただしWiseはメガバンクのような外貨預金口座ではありません。お間違いなきよう!

しかーし、こんなにもメリットがたくさん!そしてオトクです。

WISEのメリット

為替レートが「実勢レート(ミッドマーケットレート)」

  • 銀行や他社サービスのような大幅な上乗せがなく、透明(上記の通り!)

  • 実際の市場レートに近いので送金コストを抑えやすい

手数料が一律で明確

  • 送金金額に応じて一目で分かる手数料が設定されている

  • 隠れ手数料がほぼない(為替レートに手数料込みにされることがない)

  • 日本の銀行より最大10倍以上安い手数料で送金できます。

着金が早い

  • 国や通貨によりますが、欧米・オーストラリアなどは当日~翌営業日

  • 日本からアメリカやヨーロッパへの送金はかなり迅速

送金先が広い

  • 160以上の国・50以上の通貨に対応

  • アジアから欧米、中南米まで幅広い

操作が簡単

  • スマホアプリ・ウェブから完結

  • 進捗トラッキングもリアルタイム

受取人に銀行口座があればOK

  • 現地口座に直接振込

  • 個人宛・法人宛どちらも可

法人利用も可

  • 個人送金だけでなく、海外の取引先支払い、フリーランス報酬送金も可能

海外からの送金も手数料0円で受け取れる

10通貨以上に対応しています(米国ドル, 欧州€, 英国ポンドなど)。

Wiseデビットカードで買い物が安い

外貨で決済でき、ATM引き出しも月2回まで無料。

まとめるとこういう風な場面にオトクです。

  • 10万円以上のまとまった金額を送金する(手数料の割安感が大きい)
  • 欧米・オーストラリアなど主要通貨に送金する
  • 為替レートを少しでも有利にしたい
  • 着金スピードを重視する
  • 送金相手に銀行口座がある

なんだかトクだらけじゃんwwって思う方も多いと思いますが、もちろんデメリットもあります。正直に共有すると、こちらです。

Wiseのデメリット

海外送金用の本人確認が必要

  • マイナンバー提出など初回登録がやや手間

  • 完了すれば以後は簡単 (これしっかりと確認する分、安心ですよね)

現金受取は基本できない

  • Western Unionのように「現金窓口受取」は不可

  • 相手側に銀行口座が必要 

⇒これもそう、しっかりとした人同士でないとあやしい機関、人には送金、受領はNGってことなんです。

国によって送金上限やルールが異なる

  • 日本円→一部国では上限や規制がある
    (例:インドネシアなどでは受取方法が限定的)

一部の国で着金に時間がかかる

  • 中南米・アフリカなど一部地域は数営業日

日本語サポートが限定的

  • サポートはあるが、問い合わせ内容によって英語対応になる場合あり

イマドキ、メールのやり取りならGoogle翻訳もあるし、それほど大きな問題にはならないかと思います。

とはいえ、こういう場合は不向きなのかも↓

  • 相手が銀行口座を持たず現金受取を希望する
  • 少額の送金(数千円程度)で手数料負担が気になる
  • 現金を持ち込んで送金したい
  • 特定国の規制で送金方法が限られている

Wiseの利用者層はどんな感じ?

日本では2024年から始まったまだ新しいサービスですが、英国をはじめ各国で利用されている方の口コミもあり、ドンドン利用者は増えているそうです。

✅ 海外留学や駐在家族に仕送り

✅ 海外移住先の自分の口座に送金

✅ フリーランス・副業で海外企業から報酬受取り

✅ 海外不動産・投資の支払い

✅ 海外の友人・家族へのギフト送金

このような利用者層ならWiseを使ってみる価値ありそうですね。

Wiseは「透明性の高い為替・手数料、速さ」が魅力で、特に中~大口の送金や欧米宛て送金に強みがあります。一方、現金受取や一部新興国ではPayPay海外送金など別サービスの方が便利な場合もあります。いずれにせよ、手数料はこれまでの銀行のサービスよりはお得になること多しなので状況によりぜひトライしてみてくださいね。

ファンドとして外貨預金の資産運用はイギリス側でのサービスとして可能*

要は、外貨で貯めたい、特に海外旅行や海外送金が多い人は、Wiseを組み合わせるととても便利です。空港での為替換算も不要になることも。

Wiseをもっと知りたい方はこちらからどうぞ。https://wise.com/jp/

まとめ

今回は海外送金の新しい手法についてご紹介しました。PayPayとWiseいずれも、今までにないタイプのサービスでさらに安くできるならオトクなサービスであることは間違いありません。皆様にとって安全で、無理のない、マイペースに貯蓄していけるアイデアをこのサイトでは発信しています。実際にご利用されている方も、使ってみてのコメントなどありましたら共有お願いします!

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