2025年版 外貨で貯蓄

トクする話

外貨で貯めたい 

為替の話を、少しずつしていますが、そろそろ実際に外貨を増やして貯めたい、銀行で外資を預けたいと、お考えの方もいるかもしれません。

外貨を貯めるには、いくつかの手法があります。

手っ取り早いのは銀行での外貨預金です。

「どの銀行がいいの?」

「銀行以外にも方法がある?」

と迷っている方も多いと思います。

今回は、

✅ 外貨預金のメリット・デメリット

✅ おススメしたい銀行?

✅ 銀行よりオトクに送金できる手法がある?

について、わかりやすく紹介します。

*本記事は、2025年7月時点の情報に基づいて作成しておりますが、将来の相場等や市場環境等、制度の改正等を保証する情報ではありません。


外貨のメリット(2025年編)

外貨をする大きな魅力は3つあります。

1. 日本円より金利が高いこともある ⇒ただし2025年以降▲要注意!
「この数十年間、日本の普通預金は金利がほぼ0%に近い状態(メガバンクは0.001%)でしたので、外貨預金になると、その国の通貨によって金利が日本円で預けているものと違い、高くなります。たとえば米ドルでの外貨預金なら●●%など、日本よりずっと高い金利が期待できます。」

と2024年までは、ネットの記事を見ても書いていますし、よく言われていました。まだ当てはまる部分ももちろんあります。オトクな話は下記に書きますね。

が、日本円の金利状況が変わっている点もきちんと理解しておきましょう!(だって今まさに歴史的な転換期なので)通貨によっては現状さほどオトクでないものもありますので、とにかく要注意!

なぜなら日本銀行が金利を変更したからです。

2024年7月に重い腰を上げて、なんと0.25%の政策金利を引き上げました。さらに2025年1月にも0.25%を引き上げたことで、2025年7月の現時点で0.5%。ここからさらに変動する可能性もありますので要注意です。

*2025年の金利の予測見通しは、日本銀行の金融政策と国内外の経済状況によって大きく変動する可能性があります。なので必ずこのブログを読んだ後、その時点での状況をニュースで確認したり、銀行のサイトで確認してくださいね!AIのCHAT GPTsだけを信じてもいけません。古い情報を共有している可能性がありますのでご注意ください。

ちなみに、三井住友銀行のお取り扱いしている(2025年7月現在)外貨預金の金利状況は下記のとおりです。抜粋させていただきました。

あくまで、普通預金の金利ですが、どの国も差異がない状態のようです。

 米ドル  ユーロ  英ポンド
0.010% 0.010% 0.010%
 スイスフラン  オーストラリアドル  ニュージーランドドル
0.010% 0.010% 0.010%

とはいえ、話がそれましたが、外貨預金をすることで、わかりやすいメリットはやはりこれです。不安にさせてしまいましたが、大丈夫。

外貨預金のメリットは中長期間で行うことでこの金利のメリットは出てきます。

こちらはソニー銀行からの抜粋ですが、

円からはじめる限定金利(円普通預金からの預入)

預入期間 適用金利(年利・税引前)
1ヶ月 9.00%

ね、違うでしょー!9%ってすっごく大きいですよね。

米国ドルの1年定期は年9.00%(税引後 年7.171%)だそうです。

預金期間がある一定期間あれば、オトク感はありますね。

日本円ではなく、外貨普通預金からの預入・自動継続をした場合

預入金額10,000USD未満
預入期間 適用金利(年利・税引前)
1ヶ月 2.000%
3ヶ月 4.000%
6ヶ月 4.100%
1年 3.900%
2年 3.000%
3年 3.000%

だからこそ、ここで言えるのは、外資預金は、中長期で貯めるってことを銀行が推しているし、その方がトクだってことを覚えておいてください。

全ての外資預金でこれほどの金利がイイかといえば、残念ながらそんなことはないので、各銀行でサイトで現状の金利を各国別でチェックしてみてくださいね。

2. 円安でトクをすることがある
預けた外貨の価値が円に対して上がる(円安になる)と、円に戻したときに利益が出ます。逆に円高になると損するので、為替レートは要注意です。

3. 海外でそのまま使える
ドルやユーロを外貨のまま持っていれば、海外旅行中にATMで現金を引き出して使えます。日本円をいちいち両替する必要がなく、手数料も節約できます。

*もちろん引き出せる銀行があるかどうか、その旅行先によりますので、事前にチェックしてくださいね!


外貨預金のデメリット

メリットがある一方で、注意するポイントもあります。

1. 為替レートの変動で損をすることがある
円高になると、外貨を円に戻すときに受け取る金額が減ってしまいます。すぐに使わない資金で、余裕をもって預けるのが安心です。

2. 両替の手数料がかかる
預金するとき・円に戻すときは手数料が発生します。たとえば米ドルなら1ドルあたり0.5円程度かかることが多いです。銀行によって手数料は違います。

3. 預金保護の対象外
日本円の預金は銀行が倒産しても1,000万円まで守られますが、外貨預金は保護の対象外です。銀行が破綻すると、戻ってこない可能性もあります。

日本円とは違うのでルールも少し違いますから、あくまで余裕資金で小額からスタートするのがイイのでしょうね。マイペース、無理しない!がここでも当てはまります。


銀行の選び方

外貨預金をする銀行を選ぶときは、この3つをチェックしましょう。

取り扱う通貨の種類 

多いほど自分に合った通貨が選べます。*銀行によっては10か国以上選べる選択肢があるそうです。

手数料の安さ

同じ取引でも手数料が銀行によって大きく違います。

✅ 金利の高さ

せっかくなら高金利の銀行を選びたいですね。

為替手数料とは?

外貨預金をする際に、よく聞く為替手数料とは、円を外貨に交換する際や、外貨を円に払戻す際にかかる手数料のことです。為替手数料は各金融機関によって異なり、円を外貨に交換・外貨を円に払戻す際のレートに含まれています。

レートにはTTSとTTBの2つがあり、違いは下記のとおりです。

種類 特徴
TTS
  • 円を外貨に交換する際のレート
  • 円を米ドルやユーロなどの外貨に交換する際、金融機関が設定した為替手数料が上乗せされる
TTB
  • 外貨を円に払戻す際のレート
  • 外貨を円に払戻す際、金融機関が設定した為替手数料が引かれる

ちなみにTTMとは、金融機関が顧客と外国為替取引を行う際の基準となるレートで、TTSとTTBの中間値です。

 


おすすめ銀行5選

ここでは外貨預金で人気といわれている銀行を5つご紹介します。最近は銀行に行かなくてもネットで口座開設ができたりするのでとっても便利ですが、その分しっかりと情報を読んで、理解してご納得したうえで、解説なさってくださいね。

ソニー銀行

  • 通貨数:12通貨 (米国ドル、欧州€、英国ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、香港ドル、南アフリカランド、中国元CNH、スイスフラン、ブラジルレアル、スウェーデンクローナ)

  • 金利:米ドル普通預金0.001%、1年定期9%(税引き後7.171%)

  • 手数料:米ドル15銭

  • 特徴:サイトに掲載されているのは顧客満足度NO.1とあるので、キャンペーンも多いみたいです。この外貨のオプション選択肢と、金利率をみればナットクですね。

  • 今月のサイトを見ると、今のおススメはオーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランドなどが高い金利のようです。

ソニー銀行のその他外貨金利はこちらから:https://sonybank.jp/rate/fc.html

東京スター銀行

  • 通貨数:5通貨(米国ドル、欧州€、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド)

  • 金利:米ドル1年定期3.5%

  • 手数料:預け入れ時0円(WEB限定)

  • 特徴:預け入れの手数料が無料でお得

2025年7月1日時点での金利
  米ドル ユーロ オーストラリア

ドル
ニュージーランドドル 南アフリカランド
1ヵ月 2.000% 0.800% 1.700% 2.600% 5.800%
3ヵ月 2.100% 0.800% 2.300% 2.700% 5.800%
6ヵ月 2.300% 1.000% 2.400% 2.750% 5.900%
1年 2.500% 1.300% 2.400% 2.750% 6.000%

*スターワン外貨定期預金の預入金額は1,000通貨単位以上(ただし、南アフリカランドは5,000通貨単位以上)だそうです。ぱっと見、そんなもん?と思いそうですが東京スター銀行さんは本当にいろんなタイプの預金プログラムがあるので期間で選んだり、預金金額で選択肢があるのは興味深いです。

王様なんとかプログラムみたいな預金額が100万円以上になると、さらに率が爆上げしているので、ぜひサイトでご覧になってみてください。

外貨預金金利 | 東京スター銀行
東京スター銀行の外貨預金金利をご案内します。東京スター銀行は資産形成のパートナーとして、個人の資産運用や法人企業の資金調達・資金運用などサポートします。

楽天銀行

  • 通貨数:7通貨(米国ドル、欧州€、英国ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、人民元CNH)

  • 金利:米ドル 1.21%

  • 手数料:米ドル25銭

  • 特徴:積立設定ができ、楽天ポイントも貯まる

2025年7月14日現在の金利一覧と条件が表でまとまっているのでサイトからお借りしました。

通貨 預入方法 預入期間別の金利
7日 14日 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1年 2年
米ドル
米ドル
円から預入時 4.00% 2.00% 0.41% 0.51% 0.71% 1.01% 1.21% 1.71%
外貨から預入時 0.02% 0.02% 0.40% 0.50% 0.70% 1.00% 1.20% 1.70%
最低預入額
7日、14日 500米ドル(73,790円相当額)
1ヶ月以上 10米ドル(1,476円相当額)
ユーロ
ユーロ
円から預入時 3.00% 1.50% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
外貨から預入時 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
最低預入額
7日、14日 500ユーロ(86,145円相当額)
1ヶ月以上 10ユーロ(1,723円相当額)
豪ドル
豪ドル
円から預入時 10.00% 5.00% 0.02% 0.02% 0.02% 0.05% 0.05% 0.05%
外貨から預入時 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.04% 0.04% 0.04%
最低預入額
7日、14日 500豪ドル(48,575円相当額)
1ヶ月以上 10豪ドル(972円相当額)
英ポンド
英ポンド
円から預入時 5.00% 2.50% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
外貨から預入時 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
最低預入額
7日、14日 500英ポンド(99,535円相当額)
1ヶ月以上 10英ポンド(1,991円相当額)
NZドル
NZドル
円から預入時 10.00% 5.00% 0.11% 0.17% 0.17% 0.17% 0.15% 0.11%
外貨から預入時 0.10% 0.10% 0.10% 0.16% 0.16% 0.16% 0.14% 0.10%
最低預入額
7日、14日 500NZドル(44,295円相当額)
1ヶ月以上 10NZドル(886円相当額)
南アランド
南アランド
円から預入時 40.00% 20.00% 2.21% 2.21% 2.51% 2.71% 2.71%
外貨から預入時 2.00% 2.00% 2.20% 2.20% 2.50% 2.70% 2.70%
最低預入額
7日、14日 5,000南アランド(42,550円相当額)
1ヶ月以上 100南アランド(851円相当額)
人民元
人民元
円から預入時 30.00% 15.00% 0.41% 0.41% 0.46% 0.46% 0.51%
外貨から預入時 0.40% 0.40% 0.40% 0.40% 0.45% 0.45% 0.50%
最低預入額
7日、14日 5,000人民元(103,700円相当額)
1ヶ月以上 100人民元(2,074円相当額)

おなじみの楽天さんですが、昨年まではキャンペーンとかで米国ドルの定期預金で8%の利率をご紹介されてたみたいですけど、見当たりませんでした。まぁ、そういうときもありますね。楽天ポイントに直結できるのは会員さんなら魅力なのでしょう。

詳しくはこちらから確認してみてください。https://www.rakuten-bank.co.jp/interest/details.html

 

住信SBIネット銀行

  • 通貨数:9通貨(米国ドル、欧州€、英国ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド)

  • 金利:米ドル1年定期4.6%

  • 手数料:米ドル6銭と業界最安水準

  • 特徴:手数料が非常に安い

下記は2025年7月14日現在の金利です。サイトからお借りしました。

  1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 2年 3年

米ドル

2.000
2.700
4.100
4.200
3.900
3.200
3.200

ユーロ

1.000
1.200
1.400
1.700
1.700
1.400
1.400

英ポンド

1.900
2.200
3.100
3.400
3.600

豪ドル

1.000
2.000
3.400
3.500
3.200

NZドル

2.200
2.400
2.900
2.900
2.900

カナダドル

1.500
1.600
1.800
1.900
1.900

スイスフラン

0.001
0.001
0.001
0.001
0.001
10万通貨未満 1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年

香港ドル

0.100
0.100
0.300
0.600

南アランド

3.700
4.700
5.600
6.000
6.100

最近話題のSBIさんですが、通貨の選択肢も多く、率も他行と似ており、安定して良さそうです。SBIは米国株市場の取引でも非常に人気なので、外貨に強い印象は確かにありますね。

尚、提携NEOBANKサービスについては、預金金利が異なる場合があるそうなので、詳細はそれぞれの提携NEOBANKサイト、提携NEOBANKアプリにてご確認ください。

詳しくはこちらのサイトからご確認ください。

https://www.netbk.co.jp/contents/pages/wpl300303/i300303CT/DI30030900

PayPay銀行

  • 通貨数:9通貨(米国ドル、欧州€、英国ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アフリカランド)

  • 金利:米ドル1年定期3.0%

  • 手数料:米ドル5銭と最安

  • 特徴:スマホだけで簡単に取引

おなじみPAYPAYも外貨預金ができるようになったのはなんとなくスマホで利用するときに広告が貼ってあるから知ってはいたものの、結構幅広く本格的に導入していたんですね。しかも外貨預金のハードルが低くて最低金預金口座開設の金額が1000円以下でもできるらしくこれは無理しないって面ではイイ!手数料も業界最安値とあり5銭~とあるので、是非サイトチェックしてみてください。

PAYPAYの外貨預金はこちらをチェック: https://www.paypay-bank.co.jp/fcd/start/currency.html

 


よくある質問

Q. 外貨預金の利益は税金がかかる?

A. 為替差益は雑所得で課税対象です。利益が年間20万円以下なら確定申告は不要です。

Q. 外貨預金の元本は保証される?

A. 預金保険の対象外です。銀行が破綻した場合、戻らない可能性があります。ここは上記でも触れましたが、銀行で預けているとはいえ、要注意してください。


 

まとめ

今回は外貨預金のご紹介でしたが、いかがでしたでしょうか? 私が外貨貯金を知ったのは今からウン十年前の話。留学時代に母が銀行の方に勧められ、実はスウェーデンの外貨預金をしていたのが始まりですが、今や米国ドルが圧倒的に強く、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、が続いていますね。

私自身もこの記事を書くにあたり、各社の利率を改めて知り勉強になりました。

こうした通貨の強さ、弱さには波もありますし、永久ではありませんので、その時代に強い通貨を選んでギャンブルはしないでリスクを減らして貯蓄を始めてみてください。

外貨預金は円安の今、金利や為替差益を狙う一つの方法です。

ただし、

  • 為替リスク

  • 手数料

  • 元本保証なし
    を理解して、無理のない範囲で預けることが大切です。

銀行で外貨預金サービスも活用する以外でも外貨での貯蓄方法はまだあります。今後こちらで共有していきますので、ぜひ無理しないで、自分に合った方法を選んでくださいね。

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